インパク
古背の茶園

第13回お茶づくり探検隊(98年7月12日)

7月は、手もみ茶に挑戦。すでに茶摘みのシーズンは終わっているので、和束町で冷凍保存してもらっていた茶葉を使い手もみ茶講習。

和束町は山城の東側。古代は恭仁宮と紫香楽宮を結ぶ交通路上にあり、安積親王(聖武天皇第5皇子)の陵墓などもあります。ちなみに、この陵墓、頂部を残し茶畑になっています。宇治茶の中でも煎茶類はかなりに部分を和束町で生産しているとのこと。

日曜日にも関わらず、産業経済課の藤田課長が迎えてくださいました。
手もみの指導は、和束町茶農家の若手、大西さんと松本さん。お二人は、静岡県の茶業研究所で修行された、和束町のホープです。

安積親王の墓 下半分は茶畑
安積(あさか)親王陵墓

ほいろ
焙炉(ほいろ)

横まくりの様子
横まくり

横まくり
腰を入れて横まくり

玉ときの様子
玉とき

茶揃えの様子
茶揃え

でんぐりの様子
でんぐり

乾燥工程のお茶を見る
乾燥

ビデオと講習で概要のレクチャーをうけて、さっそく実践。作業は焙炉(ほいろ)の上でおこないます。焙炉は、渋紙を張った板をしたから炭等であぶる装置で、手もみは茶葉に熱を加えながら揉むことで、水分を取り除きます。いずれ、古背茶園でも焙炉を作ろうと目ろんでいる筆者は、先ずは焙炉をじっくりと観察。

手もみ製法の工程と機械もみの工程を対比させると

1.蒸す

2.茶切り(露切り)
   茶葉をかき上げて、表面の水分を取る

粗揉機

3.横まくり(回転揉み)
   茶葉を横に転がすように揉む

粗揉機

4.玉とき
   横まくりでできた茶葉の塊をほぐす

中揉機

5.中上げ
   茶葉をいったん焙炉からだし、冷却
   この間に、焙炉の整備

中揉機

6.茶揃え(中揉み・揉み切り)
   片手まくり、揉みきりという作業を交互に
   茶葉は細く撚られていく 

中揉機

7.でんぐり
   茶葉の形を整え、香りをだす 

精揉機

8.板ずり
   焙炉のはしに、別の板を取り付け、それに
   茶葉をこすり付ける様にして揉むそうである
   今回は、静岡方式でこの工程はない

精揉機

9.乾燥


各工程は、上の写真を見て想像してください。
機械製茶の工程は、ここをクリック。

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