インパク
古背の茶園

第12回お茶づくり探検隊(98年6月14日)

2番茶を摘むにはすこし早いとは思いつつ、来月では、またまた遅すぎる。異常気象の後遺症で、やや無理のあるお茶摘み行事となりました。

今回は、去年の冬に実験した紅茶づくりを2番茶を使いチャレンジ。前日13日に有志による茶摘みを実施。やや時期が早く量は確保できないものの、ほんとに若葉の柔かいところを摘むことができました。

約20時間、新聞紙の上で萎凋。折り曲げても葉脈がボキッと折れず、つまむと指紋の跡がつく程度、というのが萎凋完了の目安。
茶園の定点観測
6月の古背茶園
二番茶の芽が出た茶の木
古背茶園の2番茶
新聞紙の上に広げた茶葉
新聞紙の上で萎凋
アルミパンの上でじゅうねん作業
揉捻開始
発酵が終わった茶葉
発酵完了
できあがった紅茶
出来上がった紅茶
紅茶を入れた茶碗
色も濃く出ました
皆で試飲
ふむふむ、どれどれ

チャック付きのポリ袋に萎凋した茶葉をいれて揉捻。親の敵とばかりに茶葉を揉んで葉汁を出します。この中にある酵素により自家発酵させます。
揉捻した茶葉をパットに移し、乾燥しない様にぬれたタオルをかけ、しばし発酵タイム。

今回は、1時間半ほどで発酵完了。乾燥工程に。

電子レンジで1分強ほど加熱。(湯気で電子レンジの窓が曇ってくる程度)手ぬぐいで作った袋に入れて、ドライヤで熱風を送り乾燥。湿気が取れてくると、再度電子レンジにかけます。今度は、少し短めに。

再度ドライヤにて乾燥。電子レンジ。電子レンジの時間はだんだん短くしていきます。完全に乾燥したら完成です。(今回は5回ぐらいこの工程を繰り返しました)これでよいなと思ったところで、再度電子レンジとドライヤの乾燥をもう一回やって終了。

早速に試飲。茶葉の量は1人につき3グラム、これは紅茶の種類にはあまり関係なく定量とか。ティスプーンに何杯というのはあまりあてにならず、今までいれた事の無い茶葉の場合、一度計量してみたほうが良いそうです。お湯は沸騰した瞬間のものを使い、茶葉がジャンピング(ポットの中で対流)するようにします。

日本茶の茶葉としては、よくできましたと、安藤隊長の成功宣言に一同拍手。皆で試飲となりました。1杯目はストレートティで味わいます。2杯目は少し濃くなっているので、ミルクティで。ミルクティの牛乳は常温のものを使います。

乾燥の工程は第5回の探検レポートを参考にしてください


朝からの豪雨もすこし小止みになったので茶園整備を行いました。茶園顧問の林屋先生が持ってきてくださった木酢液を散布。

梅雨の雨のため、参加者が少なく少々さびしい会でしたが、紅茶づくりの大成功と安藤隊長の実演を交えた正しい紅茶の入れ方講座と充実した探検活動となりました。

次回は、7月12日和束町にて手もみ茶に挑戦。10時30分にJR木津駅に集合です。和束町の茶揉み名人に指導頂きます。

木酢を撒く森さん
茶園整備 木酢撒き

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