インパク
古背の茶園

第10回お茶づくり探検隊(98年5月10日)

近年希に見る異常気象で、今年の新茶は10日以上も早く成長しています。当初5月17日に予定していた新茶摘みですが、その頃には、新茶は終わってしまっているとの情報で、急遽、有志によるプレ茶摘みを企画しました。

先ずは、古背の茶園に直行。一番おいしい一芯二葉で残っているのは新しい枝の一番上の部分だけ。その他の葉は、既に硬くなりかけています。比較的柔かい葉を選んで摘みますが量が確保できない。古背茶園周辺の露地の煎茶に場所を移すものの、状況は余り変らず少々焦ってしまいます。製茶をお願いしている、京都府立茶業研究所で動かしているのは35kgの製茶ライン。まだまだ、量は足らない。

ついに、みどり農園が抹茶用に栽培している玉露の茶畑を摘ませてもらうことになりました。お茶に甘みを出すために遮光した茶畑の覆いを取ると、真っ青なお茶畑が広がります。新芽の部分は枝まで柔かいとの事で、枝ごと摘み取っていきます。見る見るまい籠がいっぱいになります。
茶園の定点観測
新茶の芽が出た茶園
摘まれた新茶
新茶です
お茶を摘んでいる
古背茶園
並木のお茶
露地モノ煎茶園
被せのある茶園
覆いの掛った玉露園

これぐらいで何とかなるかな、というところで先発隊が摘み取った茶葉を茶業研究所に。

メンバーが茶業研究所に駆けつけた頃には、お茶は揉捻工程の真っ最中。研究所の所長さんにいろいろとお話を伺う。
今年は、春先の気温が高く、既に茶葉は硬くなりかけている。今回の茶葉は露地の煎茶と覆いをした玉露、また玉露の枝等が混ざっており、それぞれの硬さが違うので、あまりよい状態で製茶できない、等々。

待つこと4時間、製茶が終わったのは5時半過ぎ、茶業研究所の皆さん、遅くまでありがとうございました。参加したメンバー+αでお茶を分配。試飲もそこそこに各々帰路に就いたのでありました。

製茶の工程はここをクリック


今回は、急な招集にも関わらず20名が参加。お茶摘みの大変さを身をもって体験する会となりました。
新茶摘みはまだまだ次週に続く。

できあがったお茶
製茶上がりの新茶

新茶のラベル
新茶のラベル

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