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山背古道お茶探検隊・活動日誌

今年の新茶摘み(01年5月13日)

今年は気合いを入れて、一日で茶摘みから製茶まですませるべく、主要メンバーは8時に集合。私ども夫婦は、松井山手の石原隊員宅に前泊。石原隊員のおにぎりづくりを手伝って3人うち揃って出陣と相成りました。

最低でも50kgつまないと製茶機にかけられないのに、農園主の村田さんは、古背茶園と玉露園のを一緒に製茶でけへんやろ、とあっさりと言ってのけます。(去年まで、一緒に製茶してたやん。と、思いつつ古背の茶園へ。

今年も去年に引き続き最盛期での茶摘みとなりました。摘む方向だけ決めてさっそくお茶摘み開始。私は、玉露園の方を視察。こちらの方は、1週間ぐらい早い様子。少し霜にやられたとのことで、そのせいで少々遅れている様子です。玉露だけで50kgは難しそう。

古背茶園の方は順調に茶摘みが進み、若手軍団もぼつぼつと集合。今年の参加者は26名+探検隊候補生3名。午前中は生葉で36kgほど。みんなでお昼をほおばりながら、方針検討。顧問の林屋師範も、何とかなるんとちゃうか製茶工場に連絡してみ。

今年の製茶をお願いしている中井製茶さんも、一回持ってきてみ、と言われるので、梶田隊員が調達してくれた軽トラで、本日一回目の峠越えを敢行。

古背茶園
新芽を出した古背茶園
新芽の様子
ばっちり芽が出ています
茶摘みの様子
古背茶園での茶摘み
茶摘みの様子
どっこいしょ
覆いの中で茶摘み
玉露園での茶摘み

中井製茶さんは、わづか有機栽培茶研究会のメンバーで、にない茶屋と銘打って方々に出かけていってはお茶を点てています。昨年の秋に農業体験をさせていただいた縁で、有機肥料を分けてもらっています。この時期、ご自身の畑の製茶で大変なのですが、無理を言って私どものお茶をお願いしました。

製茶の方は、中井さんにお願いして古背茶園に戻ってみると玉露園の製茶はかなり進んでいるものの、収量が上がっていません。やはり中の方の茶葉の生育が悪い様です。結局25kg位の収穫。古背茶園のほうにはまだ積み残した茶葉があるのですが。まあ、ちょっと粗揉機で偏りが出るけど無理に頼み込んだらやってくれるやろと、林屋師範。

まだ摘める茶葉があるので、少し摘んで家で製茶をするチームと製茶工場を見学するチームに分散。初参加の池田隊員を引き連れて本日2回目の峠越え。

中井さんの工場では中揉機が無い事を初めて知る、機械は購入済みだが乾燥機が大きくて置けないとか。ちょっと古めでセンサーなんかいっさい無く、中井さんの経験だけが頼りの限りなく手動に近い機械なのですが、手作り試行の探検隊にはぴったりかもしれません。

午前中に摘んだ茶葉ができあがるのを待って、本日の探検行事はおしまいとしました。製茶上がりで9kgの煎茶が完成。当初目標の1日で製茶までは何とか達成。玉露の方は深夜に及ぶとのことで、待っていても帰ってじゃまになりそうなので撤収。本日も石原隊員宅に居候することに決め込み、世話役特権で真っ先に試飲。玉露が入っていない分、淡泊ではあるものの、新茶独特の香り(ちょっとのり海苔の香り?)は今年も健在でした。


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